「平屋」ってどういう家のこと?
土地を有効活用するためには、建物を縦に伸ばすのが手っ取り早いです。二階建て三階建ての住宅も珍しくなくなってきた昨今ですが、それとは逆行するように昔ながらの平屋にも注目が集まっています。まず、「平屋」とは何なのでしょうか。平屋とは階層が一層のみの住宅、つまり一階建ての家のことを指します。二階、三階部分がないので、当然平屋にはそこに登るための階段が存在しません。ここで気になってくるのが「ロフト」の存在。ロフトとは、天井を高くして作った物置空間のこと。子供部屋や寝室として使っている人も多いです。平屋にロフトを付けることはもちろんできるので、ハシゴではなく階段で上り下りするようにすれば、世にも珍しい「階段がある平屋住宅」になります。
平屋の特徴を考えてみよう
近年平屋住宅が注目されているのは、平屋がバリアフリーに適しているからです。階段がないので膝が悪くなってしまっても移動が楽で、「階段の上り下りが億劫で二階を使わなくなってしまった」というような勿体ない事態は避けることができます。また二階建て、三階建ての縦に長い住宅に比べて平屋は造りがシンプルで、リフォーム工事も簡単です。反面、広々とした平屋住宅を建てるためには広い土地が必要になります。二階、三階部分がなく、その分の広さを一階部分で達成する必要があるからです。しかしあまりに広い平屋住宅を建ててしまうと、今度は「家の端から端まで移動が面倒」といった事態が起きかねないので、生活シミュレーションを念入りに行う必要があるのです。